エアシャワーに入ると涼しく感じるのなんでかな?

お客様の質問に、答えてみました

「エアシャワーに入ると涼しく感じるのはなぜ?」
——衣服内の温度・湿度を測ってみました

導入いただいたお客様から、こんな声をよくいただきます。「粉じんを落とすためのはずなのに、入ると涼しい気がする」。感覚で終わらせず、実際に服の中と皮膚の温度を測ってみました。

検証日:2026年7月15日(晴)/気温31℃・湿度62〜64%

なぜ「服の中」を測ったのか

涼しさの正体は、皮膚ではなく「衣服内気候」かもしれない。

服と皮膚のあいだには、薄い空気の層があります。暑いと感じる大きな原因は、外気そのものよりも、この層にこもった熱と湿気であることが少なくありません。当社のダブルノズルエアシャワーは、粉じんを払い落とすために、連続したクリーンエアの中心へ高圧のパルスエア(間欠噴射)を重ねる構造を採用しています。このパルスが服をわずかに揺らし、中の熱気を押し出しているのではないか。お客様の「涼しい気がする」を手がかりに、実際に測って確かめました。

検証結果

パルスの、あり・なし。20秒での違い。

同一人物・同一の外気条件で、当社製ダブルノズルエアシャワー1台の運転条件(パルスの有無)だけを変えて比較しました。

※いずれも当社製品の運転モードどうしの比較であり、他社製品との比較ではありません。

当社製 / クリーンエア+パルスDEたたき

圧縮エア間欠運転 あり

服の中・温度32.0℃ 28.5℃−3.5℃
服の中・湿度63% 52%−11pt
首後ろ・皮膚温36.7℃ 36.3℃−0.4℃

20秒運転後

当社製 / 内蔵送風機の循環エアのみ(パルス停止)

圧縮エア間欠運転 なし

服の中・温度31.0℃ 31.0℃変化なし
服の中・湿度65% 65%変化なし
首後ろ・皮膚温36.7℃ 36.4℃−0.3℃

20秒運転後(180秒後も温度・湿度に改善は見られませんでした)

※本検証は被験者1名による初期データです。今後、被験者数・試行回数を増やし、継続的に検証していきます。

測定条件と、今回の課題(クリックで開きます)

測定条件

  • 被験者:1名(同一人物)
  • 外気条件:気温31℃・湿度62〜64%
  • 使用機:当社製ダブルノズルエアシャワー1台(パルスの有無のみを変更)
  • 運転時間:20秒(パルスなしは180秒後も確認)
  • 測定部位:衣服内(温度・湿度)、首後ろ(皮膚表面温度)
  • 測定器:エジソン体温計・empex 温湿度計
  • 作業服:夏用綿ポリ作業着上下
  • 測定手順:パルス有り→パルス無しの順番・待機時間5分

今回の課題

各測定の開始時点で、衣服内温度に1.0℃の差(パルスあり32.0℃/なし31.0℃)がありました。厳密な比較のためには開始条件をそろえる必要があるため、今後は開始温湿度を統一し、パルスのあり・なしを交互に複数回測定して、あらためて検証します。

検証から見えたこと

「風の強さ」ではなく、「風のリズム」。

今回の測定では、循環エアのみの条件では、衣服内の温度・湿度に明確な変化は確認できませんでした。一方、パルス(間欠的な圧力変化)を重ねた条件では、服がわずかに揺れ、短時間で衣服内の温度・湿度が下がる結果が得られました。こもった熱気と湿気が外へ抜けたためと考えられます。皮膚の表面を風で冷やすのではなく、服という「小さな空間」の空気を入れ替える、という考え方です。

この現象について

「ふいご換気」として、古くから研究されています。

衣服と体のあいだの空気層が、体や衣服の動きによって外気と入れ替わる現象は、ふいご換気(bellows ventilation)として、繊維・被服の分野で古くから研究されてきました。歩行時に衣服内の空気が強制的に入れ替わることを水蒸気圧の変化から評価した研究では、皮膚に接する空気層のおよそ半分が外気と入れ替わる規模であること、また衣服内の一時的な湿度上昇にともなう吸着熱が衣服内気候の温度に影響することが示されています。当社の検証結果も、この考え方に沿ったものです。

[参考文献]
・Vokac, Z., Køpke, V., Keül, P. “Assessment and Analysis of the Bellows Ventilation of Clothing”, Textile Research Journal, 43(8), 1973.
・Fashion and Textiles(オープンアクセス):衣服の開口部と衣服内の空気交換・温度分布をCFDで検討した研究(過去の衣服内換気研究の整理を含む) https://fashionandtextiles.springeropen.com/articles/10.1186/s40691-014-0025-2

ご確認ください

  • 本製品は冷房装置ではありません。衣服内にこもった熱気・湿気を空気の入れ替えによって逃がすものです。
  • 掲載の数値は被験者1名による初期検証データです。作業服の素材、室内の温度・湿度等の環境、個人の体感により結果は異なります。
  • 本検証は熱中症の発症を防ぐことを保証するものではありません。暑熱環境では、水分・塩分補給、休憩、WBGT(暑さ指数)に基づく作業管理と併せてご利用ください。
  • 掲載の比較は当社製エアシャワー1台の運転条件を変えて測定したものであり、他社製品を比較・評価したものではありません。

体験してみたい方へ

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事務所デモ機で体験可2026年11月 メッセ名古屋 出展予定

よくあるご質問

この検証について

Qエアシャワーに入ると涼しく感じるのは、なぜですか?
A

服と体のあいだの空気層(衣服内気候)には、熱と湿気がこもります。パルス(間欠噴射)で服がわずかに揺れることで、この層の空気が外気と入れ替わり、温度・湿度が下がった可能性があります。当社の測定では、20秒の運転で服の中の温度が32.0→28.5℃、湿度が63→52%に変化しました(被験者1名・初期データ)。

Qこれは冷房ですか?
A

いいえ。冷やす装置ではありません。服の中にこもった熱気と湿気を、空気の入れ替えによって外へ逃がすものです。

Q熱中症を防げるということですか?
A

いいえ。本検証は運転条件による衣服内温度・湿度および皮膚表面温度の変化を確認したものであり、熱中症の発症を防ぐことを保証するものではありません。暑熱環境では、水分・塩分補給、休憩、WBGT(暑さ指数)に基づく作業管理と併せてご利用ください。

Q他社製のエアシャワーと比較した結果ですか?
A

いいえ。今回の比較は、当社製ダブルノズルエアシャワー1台について、パルスの有無という運転条件だけを変えて測定したものです。他社製品を比較・評価したものではありません。

Q既設のエアシャワーでも測定できますか?
A

ご相談いただけます。粉じん除去のために設置した設備が、現場のクールダウンにも役立っている場合があります。他メーカー製の設備についてもお問い合わせください。

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※ご相談・お見積りは無料です。現地調査でご訪問する場合は、交通費を実費でご負担いただきます。